香港の民主活動家で「香港民主化の女神」と言われている周庭(アグネス・チョウ)さん。香港で逮捕されていましたが一体どうなっているのでしょうか。
現在27歳でかわいい外見の周庭さんから民主活動家という姿はイメージしにくいですが、どんな活動をしているのでしょうか?
そこで今回は、周庭(アグネスチョウ)さんのプロフィールや経歴、日本語が上手い理由は留学なのかについてご紹介していきます。
周庭(アグネスチョウ)のプロフィール
<プロフィール>
本名:周庭(アグネス・チョウ)
生年月日:1996年12月3日
出身:イギリス領香港
周庭(アグネスチョウ)の経歴!
周庭(アグネスチョウ)さんは、16歳の時から政治活動に参加しています。
周庭さんの経歴を見ていきましょう。
【2012年・16歳】反国民教育運動に参加
周庭(アグネスチョウ)さんは、2012年16歳のときに、学民思潮のメンバーとして反国民運動に参加。
具体的な活動としてはは、中国政府が愛国心教育を加えようとしたことを「洗脳」と反発してデモ活動を行いました。
その結果、香港政府は愛国教育のカリキュラムの導入を撤回。
自分の参加した活動で政府の方針が覆った経験は、周庭さんのその後の活動に大きく影響したのでしょうね。
【2014年・18歳】「雨傘運動」にスポークスマンとして参加
周庭(アグネスチョウ)さんは、2014年の18歳のとき「雨傘運動」に、学民思潮のスポークスマンとして参加。
雨傘運動とは、2017年から香港でも実施されるはずだった普通選挙を中国側が撤回。
結果、候補者が中国寄りの人で占められたことに学生たちが抗議して、大学の授業をボイコットした運動です。
周庭さんは、「このままでは中国の言いなりになってしまう」と強い危機感を感じてたと話しています。
【2016年・20歳】「香港衆志(デモシスト)」を設立
周庭(アグネスチョウ)さんは2016年の20歳のときに、羅冠聡(らかんそう)、黄之鋒(こうしほう)さんと共に、政党「香港衆志」を設立。
周庭さんは初代の副事務局長となりました。
20歳にして政党を設立し、リーダー的な存在になるとは本当に、熱心な活動家ですね。
【2019年6月・22歳】明治大学で講演
周庭(アグネスチョウ)さんは、2019年6月12日に日本の明治大学で講演しました。
公演の内容は「香港における犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする条例改正案をめぐる攻防」とのこと。
この来日をきっかけに、周庭さんの知名度が日本でも上がりました。
【2019年8月・22歳】1回目の逮捕
周庭(アグネスチョウ)さんは、2019年6月に逃亡犯条例改正に反対する抗議活動に参加したことで逮捕されました。
2020年8月6日には、この抗議活動への罪を問われた裁判で有罪が確定。
量刑が2020年の12月に出るのを待っているところでした。
【2019年10月】北海道大学大学院の研究員に就任
周庭(アグネスチョウ)さんは、2019年10月~2020年3月まで、北海道大学公共政策大学院の研究員に就任していました。
研究員とは、無給で教育活動に携わるフェロー制度で、大学院の研究や教育に関わることができるものです。
周庭さんはこの時期は来日していないため、オンラインでの活動のみ行っていた可能性があります。
周庭(アグネスチョウ)が日本語が上手い理由は留学していたから?
周庭(アグネスチョウ)さんは記者会見やインタビューも日本語のみで受け答えしていますが、日本語が上手い理由について調べてみました。
周庭の日本語が上手い理由①:日本のアニメ好き
周庭さんは小学生の頃から、日本語のアニメにハマっていて、自称「オタク」と言っています。
日本語はほぼ、アニメの会話から覚えたとのこと。
日本のポップカルチャーが好きとのことで、その辺は20代のかわいらしい女性という感じがしますね。
周庭の日本語が上手い理由②:日本に留学してた?
周庭さんの日本語の堪能さから、日本に留学していたのではとも言われています。
確かに上で既にご紹介したように、北大の大学院で研究員をしていましたが、期間はたったの6か月ほど。
留学が直接というよりは、香港の民主活動のリーダーとして日本向けに発信したり、インタビューを受けたりする中で、日本語が上達したと言っています。
すごいですね!
とても頭のよい人なんだろうと思います。
周庭(アグネスチョウ)は逮捕2回目で今後どうなる?
2020年8月10日に周庭(アグネスチョウ)さんが2度目の逮捕となりました。
逮捕理由は「国家分裂扇動罪」とのこと。
釈放はされたものの、今後の活動内容によっては、また身柄を拘束される可能性は高いです。
そして、最高刑は「無期懲役」とのこと。。。
香港での言動や報道の自由が脅かされてしまうのか、中国の対応が本当に心配ですね。
周庭(アグネスチョウ)はカナダへ亡命?
2020年の12月~2021年の6月に収監されていた、周庭(アグネスチョウ)さんは、2023年12月、カナダのトロントに留学していることを公開しています。
もう香港へは戻らないと決めているとのことですが、これは事実上カナダへの亡命ということいなりますね。
トロントへは2023年の9月から留学しているとのことです。
政治的な活動に対する香港当局からの弾圧で、アグネスチョウさんは精神的に病んでいたとも公表しています。とても怖い話ですね。。。