2019年9月5日午前11時40分頃、京急川崎駅と横浜駅の間で、京急電車とトラックが衝突し、先頭車両が脱線する大きな事故が発生しました。

この京急事故のトラック会社名は?損害賠償金はいくらで、誰に請求されるのか?気になったので、調べてみました。

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京急事故 トラック会社名は?

今回の京急事故は、踏切内に侵入したトラックが電車と衝突し、先頭車両が脱線しました。
このトラックの運転手が務めていた会社は、千葉県にある運送会社でした。

株式会社 金子流通サービス
住所:千葉県香取市佐原二6274

金子流通サービスは、流通や運搬業を主に営む会社で、会社には6、7人の運転手が所属しています。
産業廃棄物や一般貨物の輸送を行っていて、事故を引き起こしたトラックは、果物のオレンジを輸送中でした。

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京急事故 トラック会社への損害賠償金はいくら?

今回の京急事故では、脱線した車両の損傷具合が激しく、現場検証から撤去作業、復旧までに2日間もかかり、多くの乗客に影響を与えました。

損害賠償は数億円になるのでは?と一部でウワサになっています。

このような規模の踏切事故の場合、損害賠償金は、実際どうなるのでしょうか?

電車事故での損害賠償の対象となるもの

損害賠償とは「事故によって、列車の運行停止・遅延等が生じ、これにより鉄道会社に生じた損失額」のことを意味します。

電車事故の場合、鉄道会社への損害賠償の対象となるのは、次のようなものがあげられます。

・車両の修理、廃車代
・整備点検代
・振替輸送の他社への支払い分
乗車券の払い戻し
・復旧までに要した人件費
・負傷者の治療費、休業補償

これらを元に、損害賠償金額が算出されます。
そして、交通事故と同様に、事故調査が詳しく行われて、下記のような点から過失割合を決めることになります。

・自動車や電車の運転手に違法行為はあったか。
・自動車、電車に不具合はなかったか。
・踏切に不具合はなかったか。
・非常停止ボタンは正常に機能していたか。

このような調査を経て、自動車の運転手に請求される損害賠償金が決定します。

今回の京急事故は、トラック運転手の過失なのか??

今回の京急の電車事故では、大型トラックが、細い道を曲がり切れず、線路内で立ち往生し、緊急停止ボタンは押されたものの、間に合わなかったことが報道されています。

その際、現場に偶然居合わせた、鉄道会社の社員ふたりがその一部始終を見ていたことも分かっています。

残念ながら、トラックの運転手は亡くなられてしまいましたが、今後の調査は、

「大型トラックが侵入できる道幅を事前に判断できなかったのか?」
「運送会社側の大型トラックの運転手へのや走行ルートなどに不備はなかったのか?」
「電車の運転士の対応が正しかったのか?」
「現場にいた鉄道会社の社員が、事故を予測して、適切な対応ができなかったのか?」
「緊急停止ボタンを押すタイミングは正しかったのか?」

などが、論点になってくるのではないでしょうか?

過去には、損害賠償金額が3億円を超えたケースも!

過去2013年に兵庫県で起きた、トラックと電車の衝突事故でも、電車が脱線し、乗客15名が軽傷、運転士も重傷を負いました。

この事故で損保会社が算出した、損害賠償金額はなんと、約3億円!!だったそうです。

通勤時間帯や、利用する人員の多さによっては、電車の大幅な遅延や振替輸送が避けられません。

今回の京急の事故も、同じがそれ以上の被害、損害が発生している可能性もありますので、損害賠償の金額は、相当な金額になるのではないかと、予想されます。

数千万円~億単位の損害賠償請求もあるかもしれません。